<< 2007年07月
1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031

裁判所に社会科見学

2007/07/06 15:54

 

東京地裁に行くと、見学に来たらしい高校生の集団を時々みかける。裁判員制度を持ち出さずとも、裁判所というおっかなそうなところで一体何が行われているのか、学生のうちに見ておくのは良いことだ。

裁判というといまだにハリウッド映画しか思い浮かばない人もいるかもしれないが、劇的なシーンを期待して裁判傍聴に行くと、たいていの場合は失望する。特に民事はそうだ。当事者の言い分は事前に書面で提出されるので、弁論期日はあっという間に終わってしまって、あとは次回期日を何月何日に設定するかという話ばかりしている。以前に書記官から聞いた話だが、ある裁判官はとても早口で、瞬く間に弁論期日が終わってしまったため、一方の代理人弁護士が後から恐縮して書記官室に電話してきて「今日は何をしたんでしょうか?」と尋ねたことがあったそうだ。代理人にも不明の内容を、傍聴人が理解できるはずがない(これは極端な例の笑い話だが)。それに、一度だけ弁論期日を傍聴しても事件の全貌はわからないので、聞いていても何が何だかさっぱりわからない。

どちらかというと、刑事事件の方が興味を持ちやすいだろう。検察官は必ず最初に起訴状を朗読するから、被告人がどういう罪で起訴されたのかがわかる。一回の期日で終結して判決まで言い渡される事件も少なくない。

私がこれまで弁護人を務めた刑事事件の中で、犯罪としては商標法違反事件(偽ブランド品)がもっとも人気だった。傍聴席には大勢の女子高校生がいて、熱心に公判を最後まで見守っていた。身近な話題で、関心が高いのだろう。もっとも、彼女たちが「偽物はダメ」と思ったか、それとも「ばれたら運が悪い」と思ったかはわからない。

MS

カテゴリ: マネー・経済  > 経済政策    フォルダ: 指定なし

コメント(2)  |  トラックバック(0)

 
このブログエントリのトラックバック用URL:

http://kajitani.iza.ne.jp/blog/trackback/216499

コメント(2)

コメントを書く場合はログインしてください。

 

2007/07/06 16:07

Commented by 和楽器しんちゃん(三味線モード) さん

私も地方裁判所で、恐喝事件の裁判を見に行った事があるんです。
高校生の時から法学に興味があって、傍聴しに行きました。

私は「刑事事件の方が分かりやすい」と言う事で父親に勧められて刑事事件を選びました。

やはり、裁判はあっという間でしたよ。

ドラマがいかに大きく裁判を表現しているか、と言うのを感じました。

民事事件はどんな感じなんでしょう?
時間があれば見に行きたいと思っています。

 
 

2007/07/06 18:23

Commented by 梶谷綜合法律事務所 さん

どんな刑事事件にも「ドラマ」はあると思います。刑事で裁判所に起訴されるということは、本人にとっては間違いなくたいへんなことです。どんな人にも、親がいて家族がいて、それまで生きてきた人生があって、起訴された事実も多かれ少なかれ全部それにつながっているのですから。

ただ、映画やテレビの企画ならともかく、現実の裁判の目的はその「ドラマ」を見せることではないので、傍観者として見ると物足りなく見えるかもしれませんね。

MS

 
 
トラックバック(0)